ユネスコ文化遺産の題目立(準備)

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奈良市の都祁(つげ)地域、上深川(かみふかわ)町で毎年10月12日の夜に行われる題目立(だいもくたて)に行ってきました。 あまり知られていませんが、国の重要無形民俗文化財で、何と祇園祭などと同じく「ユネスコの無形文化遺産」にも登録されています。
先ずは、本番前の準備の様子から…
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本番は、午後7時からですが、6時頃から隣の元薬寺で衣装を身に着けるなどの準備が始まります。
語りものが舞台化した初期の形を伝えている中世の神事芸能だそうですが、17歳を中心とした青年たち(男子のみ)が演じることから成人(元服)式のような通過儀礼の意味合いがあったと考えられます。
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室町時代から一度も絶えることなく引き継がれてきたのだそうですが、世帯数が60ほどの地域でこの行事を毎年続けてきたことは奇跡的とも思えます。
実際、17歳の青年と言っても毎年必要な人数が揃うわけでは無いので、後進がいない場合は同じ演者が数年続けて演じるのだそうです。
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準備の様子は、全体的には和やかな雰囲気ですが、それでもこんな風に衣装を纏うと時折り古代の元服を思わせるような緊張感も伝わってきました。
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→ ユネスコ文化遺産の題目立(本番)に続く
 

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